体の中のコゲがシワ・たるみをつくる ― 糖化と美容の関係
- サクマ マサヒロ

- 9月5日
- 読了時間: 4分
更新日:9月6日
「高級な美容液を使っても、効果を感じにくい…」
「シワやたるみが気になるけれど、年齢のせいだとあきらめている…」
実は、その肌トラブルの裏には “糖化” という体の中で起こる現象が深く関わっています。
糖化は美容の天敵とも呼ばれ、特に40代以降の女性にとっては見た目年齢を左右する大きな要因になります。
今回は糖化が美容に与える影響と、今日からできる予防法についてです。
■ 糖化とは?
糖化とは、食事などで摂った余分な糖が体内のタンパク質や脂質と結びつき、AGEs(終末糖化産物)という老化物質をつくり出す現象です。
例えるなら、ホットケーキを焼いたときの「こんがりしたコゲ」、これが肌や体内で起きているのが糖化です。
AGEsは分解されにくく、コラーゲンや血管などにどんどん蓄積していくため、肌や血管や骨にダメージを与え続けます。

■ 糖化が美容に与える影響
1. シワ・たるみの加速
肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが糖化により硬くなり、弾力が失われる。
その結果、シワやたるみが目立ちやすくなる。
2. 肌のくすみ・黄ばみ
糖化でつくられるAGEsは黄褐色を帯びているため、肌の透明感が失われ「老け顔」に見えてしまう。
3. 毛穴の開き
肌の弾力が落ちることで毛穴が広がり、メイクでも隠しにくい状態になる。
ある研究によると、同年代でも「糖化が進んでいる人」と「糖化を防げている人」では、見た目年齢に5〜10歳の差 が出ることが分かっています。
例えば、40代女性Aさんは甘いスイーツや清涼飲料水が好きでよく食べていました。
血糖値スパイクが頻繁に起こり、肌にシワ・くすみが目立つようになっていました。
一方で、同年代のBさんは野菜から食べる、蒸し料理中心の食事です。
糖化の影響が少なく、肌は明るくハリも保たれています。
この違いは「スキンケア用品」よりも体の中で起きている糖化の進行度合い によるものだからです。
スキンケアでは防げないのが糖化です。
■ 糖化を防ぐ生活習慣(美容のためにできること)
1. 食べ方の工夫
・ベジファースト(野菜から食べることで血糖値の急上昇を防ぐ)。
・ゆっくりよく噛む。
・低GI食品(食後の血糖値の急激な上昇を穏やかにする食品)を選ぶ。主食は白米より玄米、パンは全粒粉やライ麦パンを選ぶ。
2. 調理法を変える
焦げ目がつく「揚げ物・焼き物」より「蒸す・ゆでる・煮る」を選ぶ。
食品の焦げは「メイラード反応」という糖とタンパク質が結びつくことで起こる現象で、体内で起こる糖化と似た反応です。
糖化した食品を摂取すると、体内でAGEsが生成されやすくなります。
焼く・揚げるなどの高温調理は糖化(AGEsの生成)を促進するため、蒸す・ゆでる・煮るの調理法を選びましょう。
3. 抗糖化食材をとり入れる
緑茶、シナモン、ブルーベリー、クルクミン(ウコン)など。
4. 生活習慣の改善
・寝不足は糖代謝を悪化させるので、質の良い睡眠をとる。
・軽い運動(ウォーキングやヨガなど)で糖をエネルギー消費する。
糖化は「知っている」だけでは防げません。
・つい甘い物に手が伸びてしまう
・運動を続けられない
・自分に合った糖化対策が分からない
そんな悩みの解決をお助けするのがヘルスケアコーチングです。
具体的には…
・食事や調理法の実践的アドバイス
・習慣化をサポートする行動プラン
・血糖値のコントロールやストレス対策の個別支援
「自分に合った方法」で継続できるからこそ、糖化を防ぎ、美肌や若々しさを取り戻せるのです。
糖化は、見た目年齢を大きく左右します。
特に40代以降の女性にとっては、シワ・たるみ・くすみ を進行させる大きな要因です。
糖化は「体の焦げ付き現象」であり、老化を早めるだけでなく、生活習慣病のリスクを高めます。
しかし、食事・生活習慣・コーチングサポートを組み合わせれば、糖化を防ぐことは十分可能です。
「糖化ケアこそ、本当のアンチエイジング」
今から始めて、未来の自分に差をつけませんか?



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